甘い成熟の誘惑 3
本体は別として、周辺機器メーカー、ICからLSIの時代を迎えていた部品メーカー、それにサービス会社や、IBMや大企業を脱出して一旗あげる小企業などがひしめき合いました。
このなかでも注目されたのは、ミニコンピューターの登場でした。
この分野でトップを切ったのがディジタル・エクイプメント社(DEC)で、急速な成長の波に乗っています。
とくにミニコンピューター市場は1970年代に入って、LSIの発展で、いっそう多様な展開を示しました。
ソーベルはこの点について、次のように述べています。
「・・・実際にDECは、大型システムより大きく、しかも魅力ある分野になるにちがいない"ミニコンのIBM"となってしまいた。
あとからふり返れば、この分野でもっと迅速に行動しなかったことは、事業の判断の点でトム・ワトソンが犯した最大の誤りということになるに相違ない・・・。」
1970年代から80年代に入るとともに、コンピューター産業は、新たな時代を迎えようとしていました。